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著作権フリーなエミュレーション、その先にあるもの

たびたび述べているように、ZXスペクトラムというパソコンはクリーンなエミュレーションの実現にかけて最先端に位置する存在です。エミュレータの配布が正式に認可されているだけでなく、過去に市販されていたソフトの大半や関連資料まで公認・無償で入手で…

かんたんにできるZXスペクトラムのエミュレーション

スペクトラムのゲームをプレイするもっとも手軽な手段は、ZX32エミュレータ (Windows) を使用することです。私が作成した日本語化パッチをここに置いておきます。たいていのゲームはこのソフトを起動してZIPファイルをドラッグ&ドロップするだけで動作するの…

ZX Spectrumの版権タイトル一覧

配布許可の下りているZXスペクトラム市販ソフトの管理団体・ワールド・オブ・スペクトラムが、興味深い資料を公開しました。アーケード移植、出版関係、アニメ関係、コミック関係、映画関係、テレビ番組関係、音楽関係、ブランド関係、人物関係、スポーツイ…

Stop The Express

ZXスペクトラムのゲームについてあれこれ調べていたら、ハドソンがこの機種にもいくつか作品を残していたことに気が付きました。国内のゲームメーカーでスペクトラムに直接関わっていた会社は存在しないと思っていたので、それだけでも驚きなのですが、その…

Ferrantiとパーソナルコンピュータ

パーソナルコンピュータ時代の到来とともに、イギリスのコンピュータ産業が勢いを取り戻すと、今度は半導体メーカとしてフェランティの名前を見ることができるようになります。フェランティはイギリスでもっとも早くから半導体に注力していた会社でもありま…

次世代のスペクトラムを求めて

ペンタゴンは何度かバージョンアップを繰り返し、いつのまにやらターボモードや拡張音源などを備えて、本家を凌ぐ盛り沢山なマシンへと進化していました。RAMの最大容量も512KB (本家の4倍) までサポート可能になっていきます。ロシアではやがて、本家以上に…

シンクレアリストたちの産業革命

こうしてZXスペクトラムは、シンクレアの預かり知らないところでオープンアーキテクチャへと変貌を遂げました。やがて「リヴィウ」の設計図はどこからともなく外部へ流出し、1988年までに相当数のZXスペクトラム互換機がソ連邦内で自作されるようになってい…

リバース・エンジニアリング

ラジオ86RKで確立された「はじめにオープンアーキテクチャありき」という構図は、次いで普及することになるZXスペクトラムにも当て嵌まります。いえもちろん、ZXスペクトラムはもともとオープンアーキテクチャのマシンではありません。大部分は汎用部品で構…

さよなら Sprinter

raww.orgは8月11日付で、ZXスペクトラム上位互換機・スプリンターの製造が終了したようだと伝えています。何日か前から公式サイトが消滅しているので、おそらく確かな情報でしょう。スプリンターは、MSXとTurboRの関係を上回る、大幅な機能強化を施された互…

エミュレータに理解を示すアムストラッド

その後はもうパソコンについて忘れてしまったかのように見えたアムストラッドでしたが、1999年になって、スペクトラムとCPCのコミュニティに思いもかけない贈り物を届けました。末長く活動する愛好者たちの熱意に打たれ、スペクトラム/CPC各機種の内蔵ROMお…

Amstrad CPC 464とその仲間たち

アムストラッドCPC (カラーパーソナルコンピュータ) は、シンクレアのZXスペクトラムや、アコーンのBBCマイクロとならんで、もっとも成功したヨーロッパ製パソコンのひとつに数えられます。アメリカや日本には正式に上陸せず、イギリス、フランス、ドイツ、…

シンクレア卿の新発明

ZX80/81の開発者として知られるクライブ・シンクレア卿は、実はまだまだ発明家として現役で、近年は水中スクータや車椅子用モータドライブなど、乗り物関連の開発に余念がありません。シンクレアという会社は、ZX80/81やスペクトラムでヨーロッパ製パソコン…