Dreamcast On A Chip?

当雑記が通常扱う範囲からは外れますが、ゲーム機のワンチップ化テクノロジもここまで来たかという目安として、ちょっとご紹介させていただきましょう。

「ワンチップドリームキャスト」と噂される新チップの名前はSH3707。開発元は日本のルネサス・テクノロジドリームキャストとともに一度は衰退したSH系CPUを、携帯電話方面で盛り立てている会社ですね。で、実際のところはドリームキャストをそのままワンチップ化するわけではなく、おおよそドリームキャストの二倍以上の性能にするのだそうです (コアプロセサは360MIPS/1.4gigaflopsから560MIPS/2.1gigaflopsに高速化、グラフィックスもPowerVR2相当から PowerVR MBX相当に変更)。ほかにMPEG-1/2/4および8チャンネルPCM/ADCPMの再生機能が組み込まれるそうですが―――8チャンネル? 音源はヤマハのAICA (64チャンネル) とは別物のようですね。ということは、別にドリームキャスト完全互換を狙ったものではなく、あくまでおおよその基本仕様を踏襲したものというこということなのでしょう。「ワンチップドリームキャスト」という表現は、性能の基準線くらいに捉えたほうが良さそうですね。といっても実際にゲーム機などのエンタテイメント用途を想定したものではあるそうなので、謎のTreamcastあたりがこれを応用してドリームキャスト互換機を繰り出してくる可能性は、ないとは言いきれません。果たしてドリームキャストの遺産がどういう形で復活しますか、出荷開始予定の2005年第一四半期を待ちましょう。

from slashdot