Atari 2600版「E.T.」の使い方101選 (The Atari Times)

Atari VCS史上最悪のゲームを選べ」といわれれば、多くのVCSフリークたちが迷わず挙げる一本。それがアタリの「E.T.」です。悪名の高さでいえば、ほとんどファミコンにおける「たけしの挑戦状」クラスといっていい存在です。

E.T.」はアタリの親会社ワーナーの気まぐれから、わずか一ヶ月あまりで急遽開発させられることになった悲運のゲームでした。しかもアタリは、十分に手が行き届いた品にならないことを承知のうえで、ワーナーが勝手に決めてしまった2000万ドルを超える契約金を補うため、600万本もこれを製造しなければなりませんでした。そのうち約500万本は最終的にスクラップにされることになります。500万本といえば、「スーパーマリオブラザーズ」の日本国内販売本数の、およそ3/4に匹敵する数。運搬にはトラック十数台を要したといいます。それだけあればなにか他の用途に使えたのではないか…と考えたくなるのも当然で、試みにゲーム以外での使用方法を101通りリストアップしてみたのが今回ご紹介しているこの記事です (Excite翻訳)。

「ドリンクコースターにする」「まな板にする」「防弾チョッキにする (責任持てません)」「ペットの墓石にする」「レンタルビデオの『レンタル中』ダミーにする」「ラベルを貼り換えて名刺にする」「砕いて猫のトイレにする」「雀牌にする」「スノーボードを作る」「ebayでレアとかいって出品する:p」「ありがとうと書き添えてスピルバーグ監督に送り返す」「『ゲームを作らない方法』講座のサンプルに」「スペースシャトルで宇宙に送る」…と、こんなのいくらでも出てくるよという感じですが、ちなみに実際にアタリが執った処置は、最後の「スチームローラーで粉砕する」「埋立地に投棄する」というふたつ。1983年、ニューメキシコの砂漠での出来事で、ニューヨークタイムズでも報じられました。