よりぬきPhillyClassic 5

今年で5回目を迎えたPhillyClassicは、米国でもっとも成功しているクラシックゲーム祭典のひとつです。Classic Gaming Expoが西海岸の代表とすれば、こちらは東海岸の代表ですね。そういうわけで、ブラウンボックス以外にも興味をそそる出展・出品が、今回も数多く見られたようです。AtariAgeのフォトギャラリから、注目株をいくつかピックアップしてみましょう。

アタリがゲーム開発に用いていたミニコンピュータ・PDP-11/53

アタリがゲーム開発に用いていたカスタムS-100ボード群と試作インターフェイス。Altair 8800から生まれたS-100バスが、米国でどのように浸透していたのかを示す興味深い事例といえますが、それにしても右手のマイクは一体?

試作型Jaguar。左に見えるのは幻のJaguar Virtual Reality System

Atari VCS「ヤーの復讐」「E.T.」でお馴染みのハワード・スコット・ワーシャウ氏と、彼がアタリで最後に手がけた「Saboteur」(未発売)。今回のPhilly Classicより同人カートリッジとして発売。

物販の目玉・Stelladaptor。PCのUSBポートで、アタリ仕様のジョイスティックを使用できるようにする代物です。ただし日本独自の拡張2ボタン仕様は、基本的に海外では認知されていないので、残念ながら日本人にも優しい設計になっている可能性は低いと思われます (本家アタリが2個目のボタンを仕様に盛り込んだのは、実はX1やMSXなどよりあと、Atari 7800の時代になってからのこと。したがって配線は日本式と異なっています)。