JAKKS Pacific WWE TV Games

ここ何ヶ月か新作発表のなかったTV Gamesシリーズに、久々の新ラインナップがお目見えです。今度はWWEの歴代レスラをフィーチャした完全オリジナルのプロレスゲームで、2005年内に約20ドルでリリースされる予定です。「ワールドポーカーツアー」とならぶアダルト需要開拓の一環といえそうですね。

プラグ&プレイ方面の新作ラッシュはそろそろ落ちついてきた印象がありますが、北米での人気はむしろさらに高まりを見せており、「ゲームストップの買物客はみんなアタリかナムコのスティックを買っていた」なんていう証言も出ているほどです。また今月には「インテレビジョン・ダイレクトトゥTV」の販売総数が100万台を超えたという発表もありました。そんなに押しの強くないこの製品でさえ100万台となると、いったいJAKKSのものは何台売れているのやら。いまや市場の飽和を心配する声さえ出ているほどですから、日本からは想像もつかないほど大きなビジネスに成長していることは間違いありません。

それにしても、先日取り上げたカジュアルゲーム市場にしてもそうですが、日本のゲーム企業はこういうニッチ市場への進出にことごとく出遅れている―――というか無関心になっていますね。海外におけるNESや「ポケットモンスター」の巨大な成功は、積極的にニッチを掘り下げた結果だったのだということを、もう任天堂すら忘れてしまったのではないかと思えてなりません。こういう開拓精神の衰えもまた、日本ゲーム産業弱体化の一因なのではありませんかね。