Majesco Konami TV Arcadeも不評

マジェスコはアタリやコモドール (チューリップ) とならんで、プラグ・アンド・プレイ方面では最後発組にあたります。その「フロッガー・TVアーケード」と「コナミ・TVアーケード」は、どちらも10月頃に発売となったようですが、こちらもかなり悪評が高まっています。

要因のひとつは、まず商品としてなげやりなことでしょう。前者は「フロッガー」一作のみ収録で約20ドル。後者は「フロッガー」「タイムパイロット」「スクランブル」「イー・アル・カンフー」「グリーンベレー」収録で約20ドル。で、両者の「フロッガー」は同じものだそうです。何を考えているのでしょうか。これでは購入者が呆れるのも無理ありません。

しかしもっと大きな要因は、なんといっても再現性の低さです。「TVアーケード」という商品名に騙されたという声が、そこかしこで聞かれますね。画質はどちらもファミコンクラス。「ジャイラス」「イー・アル・カンフー」「グリーンベレー」あたりはゲーム内容もファミコン版相当です。ジョイスティックの作りも安っぽく、プレイ感覚からいってもアーケードには及ばないようですね。

そしてこの事態にさらに深刻にしているのが、完全に違うVGMに変更されてしまった「フロッガー」「スクランブル」「ジャイラス」の3本です。「フロッガー」の音楽が著作権的に問題になりかねないものだということは、日本人にとっては周知の事実ですが、欧米人のファンはたいてい原曲が存在することさえ知りません。音楽的なインパクトが大きかった作品たちだけに、この変更はまったく理解しかねるものに映るようです。

マジェスコらしい安物ぶり―――といってしまえばそれまでですが、こんなものでもそこそこ売れているようですから、プラグ・アンド・プレイ市場がいかに美味しい状況かわかるというものです。