PONGMECHANIK
ニクラス・ロイ氏の主宰するドイツの珍発明グループ・Cyberniklasは、あの「ポン」を、なんとディスプレイ装置を使わずに (つまりエレメカとして) 完全再現してしまいました。「Photos」および「Video」セクションで、その姿を確認することができます。操作がパドルでなくジョイスティックという点だけが惜しいですが、その他の再現ぶりは見事なものです。効果音発生装置 (ムービーの4:35前後) が泣かせます。
いやはや、それにしてもドイツ人というのは、「ペインステーション」といい「ブリンケンライト」 (ビル窓をディスプレイに用いたゲーム/デモ) といい、「ポン」を素材にした実験が好きですねえ。
Cyberniklasは他にも、本物のワイヤーフレームからワイヤーフレーム映像を生成するエレメカ・Grafikdemo (外装はなぜかコモドールCBM) なんてものも作成しています。これを本当にゲームで活用できたら素敵なのですが。
from slashdot
[09.23追記]
メカニカルタイプの「ポン」は、PONGMECHANIKよりもはるかに昔から存在していたことが分かりました。ヨネザワの「スクリーン・テニス・ゲーム」、マークス・トイズの「TVテニス」(1974)、そしてトミーの「ブリップ」 (1977) などです。前二者の詳細は不明ですが、「ブリップ」は基本的にゼンマイ式で、電池はダイオードの点灯にだけ用いるというから筋金入りです。