2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧
ペンタゴンは何度かバージョンアップを繰り返し、いつのまにやらターボモードや拡張音源などを備えて、本家を凌ぐ盛り沢山なマシンへと進化していました。RAMの最大容量も512KB (本家の4倍) までサポート可能になっていきます。ロシアではやがて、本家以上に…
こうしてZXスペクトラムは、シンクレアの預かり知らないところでオープンアーキテクチャへと変貌を遂げました。やがて「リヴィウ」の設計図はどこからともなく外部へ流出し、1988年までに相当数のZXスペクトラム互換機がソ連邦内で自作されるようになってい…
ラジオ86RKで確立された「はじめにオープンアーキテクチャありき」という構図は、次いで普及することになるZXスペクトラムにも当て嵌まります。いえもちろん、ZXスペクトラムはもともとオープンアーキテクチャのマシンではありません。大部分は汎用部品で構…
旧ソ連に本格的なホームコンピュータ時代の波が訪れたのは、やはり冷戦終結期のことでした。しかしヴィシェグラード各国 (ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー) に比べると、市場の活性化には少し遅れをとっています。これは市場開放そのものが遅…
raww.orgは8月11日付で、ZXスペクトラム上位互換機・スプリンターの製造が終了したようだと伝えています。何日か前から公式サイトが消滅しているので、おそらく確かな情報でしょう。スプリンターは、MSXとTurboRの関係を上回る、大幅な機能強化を施された互…
2017.04.02 一部事実と異なる情報があったため削除しました。
ちょうど一年ほど前にVORCのほうでお伝えした新型ゲーム機・XGameStationの製品版が、先日開催されたクラシックゲーミングエキスポ2004にてついに姿を現しました。この一年の間に仕様はずいぶんと変更されたようで、価格も当初予定の二倍以上に膨れ上がって…
上記と併せてもうひとつ、JAKKS Pacificが思いもかけない発表をしています。1980年代中頃に全米の子供たちを熱狂させたキャベツ畑人形 (キャベッジ・パッチ・キッズ) の製造販売権を獲得したとのことで、これから新世代キャベツ畑人形なるシリーズを売り出す…
いまやJAKKS Pacificの表看板ともいえるTV Gamesシリーズですが、今月はテクモとの提携による新作を発表、「テクモボウル」「テクモバスケットボール」「マイティ・ボンジャック」「ソロモンの鍵」「ソロモンの鍵2」といったファミコン時代の有名作五本を収…
携帯ゲームがらみで、gamespyからもこんな記事が出ています。ちょっとアメリカ視点に偏りすぎている感じで、LYNXやNOMADがGAME.COMより失敗したという見方は、アメリカ人以外誰も納得しないでしょう (というかアメリカ人でもさすがに異論があるのでは)。ヨー…
フランスの出版社・ACBMが、昨年から携帯ゲーム機全般を扱う雑誌として「ポケットマガジン」を刊行しています。取り扱いゲームの一覧を見てみると、GBA, GP32, N-Gage, 携帯電話のゲームはもちろんのこと、ゲームギア、ネオジオポケット、ワンダースワン、PC…
ブラジルという国は、海外製の電化製品に世界最高クラスの関税を課していたことで知られています。このためブラジル国内のパソコン市場は非常に閉鎖的なものになり、日欧米のパソコンメーカ各社は、長年ここを開拓することができずにいました。この間にブラ…
日本でMSX戦線に参加しなかったシャープが、なぜかブラジルでだけHOTBITなるMSXを流通させていたことを、MSX通のかたならご存知かもしれません。シャープがどういう経緯でこのMSXを出すことになったのか、詳しいところはよく分かっていません。というかそれ…
ヨーロッパ本土に目を向けると、MZ-700/800はビジネス機ではなく、ホームコンピュータとしてそこそこ売れていたようです。イギリスやアメリカの外では、それほど低価格帯の競争が激化していなかったせいかもしれません。とくにドイツでは、かなりのユーザー…
スウィンドン・コンピュータ博物館には、わずかですが日本製パソコンの姿もあります。具体的にいうと、ソニー、サンヨー、東芝各社のMSXと、シャープのMZシリーズです。イギリスのMSX連合は、まったく奮わないまま撤退していったわけですが、MZシリーズはこ…
アタリVCSやインテリヴィジョンの上陸が遅れたため、ヨーロッパでは1982年〜1983年ごろまで「ポン」人気が持続していたといわれています。その間にヨーロッパの「ポン」タイプゲーム機は独自に発展を遂げ、PC-50xというカートリッジ規格を生み出しました。そ…
もうひとつの主要な行き先は、ロンドンから国鉄で一時間の場所にある閑静な小都市・スウィンドンでした。目的地は駅からバスで15分ほどの距離にあるバス大学のオークフィールド・キャンパス。ここにはイギリス最初のコンピュータ博物館があるのです。大学の…
今回のイギリス滞在中には、何度かロンドンを離れたこともありました。主だった行き先のひとつはイギリス最大のリゾート地・ブライトンです。ロンドンからバスで南に二時間の距離にある海岸沿いの都市で、高級感漂う街並みには、ファッショナブルな若者たち…
イギリスにおけるアーケードの起源はアメリカと同じくらい古く、アメリカで広まりはじめたコイン式ゲーム機を、ジョージ・バロンなる人物がイギリスに持ち込んだことに端を発しています。彼は1896年 (1901年とする説もあり)、グレートヤーマスにイギリス初の…
前回から二ヶ月近くたってしまったので、もうお忘れのかたもいらっしゃるかと思いますが、ようやくこれで最終回です。