2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧
VORC開設当初からいろいろとお世話になっているスウェーデンの旧世代機研究家・イッギ・ドルーゲ氏が、日本語によるはてな日記をスタートしておられます。多ヶ国語を使いこなす氏は、欧米のパソコン/コンシューマ各機種のみならず、80sエレポップや「トラン…
日本では1985年まで、「ポールポジション」を例外として、不思議なほどに平面ゲームばかり支持される傾向がありました。事実今回取り上げたゲームの半数以上は、日本ではマニア層にしか認知されていません。この差はよく「リアリティに対する国民性が違うせ…
アタリがヴェクタースキャンに熱を上げていたころ、これと対照的に、ラスタースキャンによる擬似3Dゲームの開拓に力を入れていたのが、セガ/グレムリンでした。彼らにもシネマトロニクスから受け継いだヴェクタースキャンの技術があったわけですが、それを活…
アーケードにおける3D表現を大きく前進させたのは、ヴェクタースキャン (ランダムスキャン) ディスプレイという新技術でした。いや、新技術と書くと語弊がありますね。よく知られているように、ヴェクタースキャン・ディスプレイは原理的にはオシロスコープ…
[2004.09.29追記]前々回はエキシディの歴史とあわせて、世界初の3Dヴィデオゲーム「ナイト・レーサー」の誕生から、1970年代3Dの集大成ともいえる「スター・ファイア」が登場するまでの、3Dゲーム揺籃期について言及しましたが、今回はその後から、セガの体…
ニクラス・ロイ氏の主宰するドイツの珍発明グループ・Cyberniklasは、あの「ポン」を、なんとディスプレイ装置を使わずに (つまりエレメカとして) 完全再現してしまいました。「Photos」および「Video」セクションで、その姿を確認することができます。操作…
はてなのコメント欄では本題から外れたところで盛り上がりにくいというご意見をいただきましたので、試験的に掲示板を設置してみました。とりあえず、まったり雑談などにご活用ください。ついでにネタなども提供していただけると幸いです。
1980年代のエキシディは、もう一人の鬼才、ラリー・ハッチャーソン氏をゲームデザインの主戦力とし、「マウス・トラップ」ほかいくつかのヒット作を残しています。「チラー」を初めとするガンシューティング路線を支えたのも彼でした。しかし残念ながら、彼…
エキシディは家庭用ヴィデオゲームにはまったく興味を示しませんでした。しかしパーソナル・コンピュータ産業が勃興すると、これにはいち早く呼応し、1978年にZ80ベースのなかなかユニークなマシンを送り出しています。それがここでご紹介するソーサラーです…
アイヴィ氏が一線を退いて以降も、エキシディの快進撃はしばらく続きました。1978年、米国に「スペース・インベーダー」が上陸したのとほぼ同じ頃、エキシディは技術の粋を凝らした鮮やかな擬似3Dシューティングゲーム・「スター・ファイア」を送り出してい…
「サーカス」「ロボット・ボウル」に次いでアイヴィ氏が手がけたのは、4人同時プレイ可能なカー・サッカー「カー・ポロ」 (1977) です。それほどヒットはしなかったようですが、これもなかなかの意欲作でした。わずか4キロバイト未満のプログラムを駆使して…
「デス・レース」の翌年、アイヴィ氏はマイクロプロセサの使用技術を身に付け、さらなる成果を披露しています。そのひとつが、「デス・レース」とならぶエキシディの代表作、「サーカス」でした。「サーカス」は一般的には「ブレイクアウト」(ブロックくずし)…
アイヴィ氏がエキシディで手がけた最初の作品は、「デストラクション・ダービー」 (1975) です。これはアタリが同年にリリースした「クラッシュ・アンド・スコア」 (1975) にヒントを得たと思われる、見下ろし視点のカー・アクションでした。「クラッシュ・…
1974年6月、ラムテックはアイヴィ氏の手がけた最初のヴィデオゲームを世に送り出しました。このころアタリ以外のメーカはまだ「ポン」の亜流作りに終始していたのですが、アイヴィ氏はその枠に収まらないユニークなゲームをいちはやく完成させています。のち…
前回エキシディについて少し触れましたが、この会社に関する系統だった解説は、考えてみるとまだ誰も著していないのではないでしょうか。日本では一連の残虐ゲームと「サーカス」くらいしか知られていないメーカではありますが、卓越した技術力で1970年代を…
そして8月27日、往年のエキシディ作品がこのウルトラケードで復活するという発表がありました。1970年代の最重要メーカのひとつでありながら、8-bitリバイバルの潮流から完全に取り残されていたこの会社に、いよいよ光が当たる時が来ました。まず追加パック…
ウルトラケードをご存知でしょうか。合法エミュレータを内蔵し、過去のアーケードゲームをまとめて提供するという、ある意味で夢のような業務用筐体です。ただし海外限定で販売ライセンスを得ているものなので、残念ながら日本国内では触れる機会もなく、ほ…
アメリカのスロットマシン業界でも、日本のようなキャラクタ商売が必要とされているとは知りませんでした。調べてみるとバリー系列からは、すでにベティ・ブープを素材にしたスロットが出ていたのですね。インターナショナル・ゲーム・テクノロジもここ数年…
欧米のプラグ・アンド・プレイ復刻ブームは、ついに本家アタリブランドを動かすところにまでやってきました。アタリ (旧アンフォグラム) は9月7日付で、アタリ2600および7800の20作品を収録した「アタリ・フラッシュバック・クラシック・ゲーム・コンソール…
かつてビル・ゲイツはこんなことを言ったそうです。「もしGMがコンピューター業界のような絶え間ない技術開発競争にさらされていたら、私たちの車は1台25ドルになっていて、燃費は1ガロン1000マイルになっていたでしょう。」 これに対し、GMは次…
先月あたりから急速に雲行きを悪化させていた米・アクレイム社が、8月30日付でついに倒産を発表しました。近年はお抱えヒット作の権利を次々と失っていたので、予想された結末ではありましたが、かつての北米市場を支えた最大手のひとつであるだけに、やはり…