2004-01-01から1年間の記事一覧
暮れも差し迫ったこの時期に、大きなニュースが飛び込んできました。コモドール・リバイバルを本格的に始動した矢先のオランダ・チューリップ・コンピューターズが、ヤーロニモ・メディア・ヴェンチャー・インクにその全権利を売り渡したそうです。ヤーロニ…
3DOのカスタムチップを設計したNTG社が、あのLYNXを手がけたエピックス社の (もっと遡ればアミーガ社の) スタッフたちにより設立されたものだったという事実は、日本では意外なくらい知られていません。しかし今にして思えば、どこからともなく最新鋭の技術…
先日まとめたテキサス・インストゥルメンツ系VDPの系譜に、ヤマハのV9990というチップが登場しました。幻のMSX3規格を担うはずだったにも関わらず、完成が遅れたため規格ともども採用を見送られることになったという、いわくつきの一品です (詳しくは「MSX t…
いよいよワンチップ化による旧世代機再現ムーブメントが多方面で活性化してきたわけですが、現時点までにどういった機種がワンチップ化を達成してきたかを、このあたりで振り返ってみるのも一興かもしれません。 オリジナル発売年機種チップ名ワンチップ化開…
今年はじめにお伝えした「ワンチップAtari2600プロジェクトの異変」を覚えておいででしょうか。あのワンチップ2600が何に使われるのか、ついに明らかになりました。 本プロジェクトはRetroGames LLCの所有するところとなりました。これはつまり、近い将来に…
マジェスコはアタリやコモドール (チューリップ) とならんで、プラグ・アンド・プレイ方面では最後発組にあたります。その「フロッガー・TVアーケード」と「コナミ・TVアーケード」は、どちらも10月頃に発売となったようですが、こちらもかなり悪評が高まっ…
いっぽうアタリの7800フラッシュバック・ゲームコンソールも、C64ダイレクト・トゥ・TVと同時期に発売され、アタリvsコモドールの図式を10年ぶりに再燃させたわけですが―――こちらの評判はどうも芳しくありません。アンフォグラム=アタリは2600/7800のワンチ…
先月ついにC64ダイレクト・トゥ・TVが発売されましたが、これが実質的にコモドール64をワンチップ化したものであること判明しました。コモドール64互換機・C-Oneの開発者であるジェリ・エルスワース女史が、アイアンストン社 (公式コモドール64リバイバルの…
予期していた以上に長く複雑な連載企画になってしまいましたが、スプライト史の話はとりあえずここまでにしたいと思います。「日本のスプライト史にも言及してほしい」というお声もいただきましたが、ファミリーコンピュータ登場以前の国産機でスプライト機…
ファミリーコンピュータ登場以前のスプライト史で、もうひとつ忘れてはいけないのが、コモドール64の存在です。コモドールは傘下にMOSテクノロジという個性的な半導体メーカを抱えていました。ヴィデオゲーム方面にはさほど熱心な会社ではなかったのですが、…
テキサス・インストゥルメンツのVDPには、RGB対応タイプのTMS9928A/9929Aや、大容量DRAM対応タイプのTMS9118/9128/9129など、いくつかの細かなリヴジョンがありますが、大幅に機能強化されることはないまま終わりました。ですがグッタグ氏の談話によると、テ…
半導体大手テキサス・インストゥルメンツもまた、アタリ400/800とほぼ同時期に、よく似たコンセプトでホームコンピュータを開発していました。その名をTI-99/4といいます。玩具大手であるミルトン・ブラッドレイと共同で手がけただけあって、ゲームマシンと…
アタリVCSの発売を目前に控えた1977年夏のある日、グラスヴァレー・チームは、早くも次なる新型機の開発に着手していました。アップルIIを凌駕する高精度オーディオ/ヴィジュアルのゲームパソコン・アタリ800と、表現力はそのままに低価格化を図ったアタリ40…
前回までに取り上げたスプライトチップたちは、いずれもヴィデオゲーム機のために開発されたものでした。しかしその後、競争の舞台はホームコンピュータの世界に移っていきます。アップルIIの成功により、ホームコンピュータが高級ゲーム機としても注目され…
[2005/11/19] 新資料に基づき加筆
航天機構より。そういえば教育を主眼に置いたソ連製スペクトラム互換機・ホビットもネットワーク機構を備えていましたね。あるいはこのネットワークMSXに対抗しようとしていたのかもしれません。ソ連の教育用MSXがヤマハのYISシリーズでなければならなかった…
アタリが急速に弱体化することになった要因はいくつかあるのですが、もっとも大きかったのは、怒涛のごとくヴィデオゲーム市場に台頭してきた半導体メーカたちの存在でした。なかでもとりわけ巨大な勢力となったのがジェネラル・インストゥルメントです。彼…
グラスヴァレーの設計したVCS試作機は、市販のワンボードマイコンと夥しい数の論理ICを組み合わせて作った、非常にハイコストなものでした。メモリにかかる費用を徹底的に節減する努力も、この回路をうまく簡略化できなければ無駄になってしまいます。できる…
カートリッジを交換することによりゲームの種類を無限に増やすことができるという、いわゆるマイクロプロセサ方式の時代は、アタリVCSが発売される約1年前に幕を開けていました。その第一波となったのが、フェアチャイルドのヴィデオ・エンタテイメント・シ…
インテルが世界最初のスプライトチップ・8244を完成させた頃、アタリは新型家庭用ヴィデオゲーム機・VCSの開発に着手していました。その最初の試作機をアタリのグラスヴァレー・チームが完成させたのは、1975年終わり頃のことです。時期的にはアーケードの「…
前回お伝えしたWWE TV Gamesに続くTV Gamesシリーズの新製品が、早くもアナウンスされました。今回はイギリスのTV番組企画会社・Fremantleと提携し、その人気クイズ番組「The Price is Right 」および「Family Feud」をプラグアンドプレイ式ゲーム機として提…
ここ何ヶ月か新作発表のなかったTV Gamesシリーズに、久々の新ラインナップがお目見えです。今度はWWEの歴代レスラをフィーチャした完全オリジナルのプロレスゲームで、2005年内に約20ドルでリリースされる予定です。「ワールドポーカーツアー」とならぶアダ…
ヘッドマウントディスプレイをかぶって、現実の市街地で「パックマン」をエンジョイ! シンガポール国際大学・混合現実研究所による、現実空間と人間の相互関係についての研究成果だそうです。こちらで映像 (QuickTime形式) も公開されています。from slashdot
代代星はその前身・广州市番禺高明電子有限公司 (1993年創業) の時代から、LCDゲームを中心にハイテク玩具を手がけてきた意外に老舗の会社で、現在はオリジナルの携帯ゲーム機・GAMEKING (游戯王) の発売元として知られています。GAMEKINGのゲーム画面はハメ…
中国での跳舞毯ブームはもう完全に廃れてしまったのかと思っていたのですが、代代星 (TIME TOP) より何やら新製品がアナウンスされました。その名も「健身舞台」。「健身」というのは健康とかフィットネスのことです。もともと跳舞毯は健康器具としても高い…
てなことを書いている間に、Popcapのヒット作「Zuma」が、「パズループ」の盗作であるとして販売停止を要求されるという事態が起きました。Popcapはいまのところ公式見解を示していないようですが、これがまずいのなら「Swashbucks To Go」あたりも問題視さ…
カジュアルゲーム市場の成長は2007年頃まで続くだろうという見方がいまのところ有力ですが、日本市場の将来性は不透明であるといわざるをえません。webプレイモデルに関してはいまのところハンゲームの一人勝ち状態で、Yahoo!ゲームをはじめとする国内勢は軒…
欧米におけるカジュアルゲーム人気はいま、そういう賭けに踏み切らせるのに十分なだけの盛り上がりをみせています。日本ではまだまだ軽視されている感の否めないカジュアルゲーム市場ですが、欧米や中韓ではMMOGに次ぐ第二のオンラインゲーム市場として、こ…
カジュアルゲームというのは、webブラウザでのプレイもしくはシェアウェア販売を主体とする、お手軽インディゲームの総称です。日本でいえばYahoo!ゲームやVector販売のミニゲームなどが分かりやすい例といえるでしょうか。その単純明快なゲームデザインには…
半年ほど前にお伝えしたC64 Direct-to-TVのコマーシャル映像がダウンロード可能になっています (WMV形式)。通販専門のTVネットワーク・QVCの映像ですが、年末商戦まではここが独占販売するようですね。QVC JAPANでは扱わないのかな。from C64 Portal