終わりに

予期していた以上に長く複雑な連載企画になってしまいましたが、スプライト史の話はとりあえずここまでにしたいと思います。「日本のスプライト史にも言及してほしい」というお声もいただきましたが、ファミリーコンピュータ登場以前の国産機でスプライト機能を持つものは、ほとんどすべてVDPを使用していたため、残念ながら語るべきものが見当たらないのです。唯一の純国産スプライトは、おそらくカセットビジョンの一部ソフトからスーパーカセットビジョンに連なるNECの系譜でしょうが、これについては情報が乏しすぎて、何も言えません。

いっぽうアーケードは、いぜんナムコギャラクシアン」の影響下にありました。アーケード各社はいかにしてその影響から脱却していったか―――これはなかなか興味深いテーマだと思うのですが、ハードウェアの種類が多すぎて、いささか手に余るというのが正直なところです。少しずつ勉強してはおりますが、こちら方面は私より詳しいかたが大勢いらっしゃるはずなので、そちらにお任せしたほうが良さそうな気もしますね。

参考: