ENIAC-on-a-chip

このSBC6120にはじまり、Brown Box, IMSAI 8080, Apple Iと、伝説的機種の復刻がここ数年で急に目立つようになってきましたが、他にも何かないだろうかと探してみたところ、恐ろしく古いものが出てきました。元祖コンピュータのひとつとして有名な、ENIACワンチップ版です。

これはENIAC生誕五十周年を記念して、ペンシルバニア大学電子工学科の学生たちが中心になって作り上げたもので、残念ながら一般には流通していません。1995年にごく少数の試作チップが製造され、博物館や研究機関に寄贈されたのみだそうです。そんなわけで詳細な動作レポートなどは見当たらないのですが、ソフトウェアの供給方法に関しては、ちょっと興味深い説明がありました。ここまで小さくなってしまうと、さすがにモジュール結線によるプログラミングまでは再現できないので、PC上で結線パターンをシミュレートし、それを外部プログラムとして供給する仕組みなのだそうです。