デモシーンの起源

メガデモ方面に興味のあるかたはすでにご存知だと思いますが、先週フィンランドより「Demoscene: The Art of Realtime」と題したデモシーン本が発売されました。いまだ完全には解き明かされていないデモのルーツについても、かなり深く考察しているという話で興味津々なのですが、そういえば、私も以前Byterapersの許諾を得て、「デモシーンの起源」なる記事を翻訳したことがあったなと、ふと思い出しました。埋もれさせておくのもなんですし、いい機会なので改めてご紹介させていただきましょう。

ところで「Demoscene: The Art of Realtime」は、デモシーンについて著したはじめての書籍という触れこみになっているのですが、これはさすがにおかしいだろうということで、ちょっとした議論になっています。少なくともドイツからは、「Hackerland」「Hackertail」の二冊が出ていますし、日本の「Coding Style」(光琳社出版) だって忘れてはいけません。ちょくちょくコメントを戴いているイッギ・ドルーゲ氏によれば、スウェーデンにもLinus Walleij氏による書籍があったそうです (タイトル未確認)。シーンという社会的性質でなく、デモの技術面のみ述べたものまで含めれば、さらに多くなります。しかし英語で全体像をまとめたのは、なんだかんだ言ってもこれが最初ということになるのかもしれませんね。