ハドソン初期ファミコン作品一覧 (1984-1985)

タイトル 発売日 オリジナル機種 オリジナル発売年 オリジナル開発元
ナッツ&ミルク 1984/07/28 FM-7 1983 ハドソン
ロードランナー 1984/07/31 Apple II 1983 ブローダーバンド
バンゲリングベイ 1985/02/22 Commodore 64 1984 ブローダーバンド (「レイド・オン・バンゲリングベイ」)
チャンピオンシップロードランナー 1985/04/17 Apple II 1983 ブローダーバンド
スターフォース 1985/06/25 アーケード 1984 テーカン
プーヤン 1985/09/20 アーケード 1982 コナミ
チャレンジャー 1985/10/15 ZX Spectrum 1983 ハドソン (「ストップ・ジ・エクスプレス」)
バイナリィランド 1985/12/19 FM-7 1983 ハドソン
ボンバーマン 1985/12/19 PC-6001 1982? ハドソン(「爆弾男」)

改めて考えてみるにつけ、ファミコン初期のハドソンは原作の消化能力に抜群に長けた会社だったのだなと思わされます。以上の全作品に共通していえるのは、オリジナルのテイストを歪まない程度にときほぐしながら、ファミコンらしい親しみやすさを前提にアレンジを加えていることでしょう (「バンゲリングベイ」には異論もありましょうが) 。しかし「ボンバーマン」以降のハドソンは、そういった姿勢からの脱却を計り、オリジナル主体の会社へと大きく舵を切っていきます。

「ストップ・ジ・エクスプレス」に話を戻しましょう。このゲームは大ヒットこそしなかったものの、知る人ぞ知るタイトルとして、英国では一部で高い評価を得ていたようです。発売翌年にはコモドール64にも移植されました。これはハドソンによる最初で最後のコモドール64作品です。

デモ画面には「STOP THE "ITA EXPRESS"」なんていうメッセージが出てきます。そのことからも分かるように、開発者は板垣史彦氏。「ボンバーマン」をはじめとするファミコン作品や、X68000ITA-TOOL BOXなどで知られる人物ですが、当時は他にFM-7などにも作品があり、広範に及ぶ才能には驚かされるばかりです。現在も引き続きハドソンで活躍中、映像/音声プロセサなどハードウェア開発に注力しておられるようですね。