Intellivision Direct to TV 新タイプ発売決定

プラグ・アンド・プレイ方式でインテレビジョンのゲームを復刻させた「インテレビジョン・ダイレクト・トゥ・TV」。2003年の発売以来100万台以上を売ってきたヒットシリーズですが、ゲーム内容がオリジナルそのままではなく、実質的にはワンチップファミコンで再現した「移植作」だったため、ファン層からは不満の声も上がっていました。なかんずくファミコンより遥かに複雑な操作系を再現できていないことが不評でしたが、近年プラグ・アンド・プレイ市場がさらに活況を呈しはじめたことを受けて、インテレビジョン・プロダクツ社も改良タイプのリリースに動き出しました。

開発を担うのは、これまでと同じくテクノソース社。改良とはいっても、引き続きワンチップファミコンを使用するとのことなので、一定以上の再現性はやはり望むべくもありません。しかしその点に問題があることは承知のうえで、インテレビジョンの存在をこれまでとは異なる層、とくに若年層にアピールすることが優先事項であるとして、安価なワンチップファミコンで続行することにしたようです。改善されるのはプレイアビリティで、これまで構造的に不可能だった二人同時プレイゲームが遊べるようになるとのこと。これでさらに多くのタイトル (まだ詳細不明) が追加されることになります。

またこれと併せて、従来タイプ (Intellivision 25) のワイヤレス版も発売するということです。これを追ってJakks Pacific「Ms.パックマン・TVゲームズ」ワイヤレス版発売を発表していますね。今後はこういう改良タイプのリリースも増加しそうです。

Colecoブランド復活

テクノソースは上記と並行して、コレコのブランドネームを復活させるという非常に興味深い発表を行っています。いやはや、ついに来るべきものが来たという感じですね。現在コレコブランドを管理しているのは、リバーウエスト・ブランズという商標管理会社で、テクノソースはここからブランドネーム使用権を借り受ける形になるようです。

気になるのはやはりコレコビジョンのプラグ・アンド・プレイ化ですが、実現の予定については意欲を示しつつも、まだ具体的にコメントできる段階にないと述べています。それに先駆けて現在進めているのは、コレコビジョン以前の主力商品だった携帯ゲーム機たちをキーチェーンゲームとして復活させるという事業です。日本ではあまり知られていないものの、コレコはアーケードを題材にした秀逸なFLゲームを多数発売し、その方面でも一時代を築いた存在でした。テクノソースは後にこのラインナップをプラグ・アンド・プレイ方面にも展開していくつもりのようですが、LEDやFLのゲームをテレビ画面でプレイさせるつもりなのでしょうか? そうだとすれば大胆な試みですね。

Burger King Activision Handhelds

キーチェーンによる復刻の話題が、期せずしてもう一件届いています。米のファーストフード大手・バーガーキングが、アクティヴィジョンのアタリVCS作品をモデルにした液晶ゲームを、子供向けランチセット購入者にプレゼントしているそうです。「Grand Prix」「Kaboom!」「Tennis」「Barnstorming」の4タイトルが選べるとのこと。これもまた、若年層に対するレトロゲーム需要開拓の一環といえそうですね。