FPGApple

FPGAによる新しいアップルIIクローンが登場しました。開発者のアレックス・フレッド氏は、かつてアップルII全盛期に実機を所有することなく互換機を自作したという強者で、スクリーンショットを見た感じでは、以前お伝えしたAppleSauceを遥かに凌ぐ再現精度が期待できそうです。またUSB端子やフラッシュメモリによるファイル転送も可能ということで、使い勝手にも配慮が行き届いています。

このFPGA版はザイリンクス基板用ということで、残念ながらアルテラ基板の1チップMSXにとっては追い風とはならないわけですが―――そういえば、過去にFPGA化を達成した旧世代機って、大多数がザイリンクス基板用なのですよね。もしそのあたりでアピールを欠くところがあるのだとしたら、ちょっともったいない気もします。

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ヨーロッパBBS文化 その1/その2

ヨーロッパのBBS文化はどのようなものだったのか、という問いにイッギ・ドロゥーゲ氏が回答して下さいました。なるほど、大陸間でハッカーうしの交流があったとはいえ、地域密着が主流という点では日本に近い状況だったようですね。

とはいえ、パソコン通信の対抗メディアとしてヴィデオテクスがある程度の存在感を持っていた、というのはやはり大きな違いだと思います。ヴィデオテクスの隆盛については私も一度調べたことがあるので、いずれ何かの形にまとめたいとは思っていますが、どちらかといえば失敗例として挙げられることの多いプレステルでさえも、日本のキャプテンに比べればよほど認知されていたのです。

で、とくに興味深いのはスウェーデンの事情に焦点を当てた「その2」のほうです。軍事用ホストプログラムがそのまま民間パソコン通信に転用された経緯とか、コマンド入力の徹底した最適化とか、それに伴なうコマンド対メニュー戦争とか。いくら使いやすいとはいっても、メニューを排したホストにそこまで人気があったというのは、ちょっと衝撃でした。