ヨーロッパBBS文化 その1/その2

ヨーロッパのBBS文化はどのようなものだったのか、という問いにイッギ・ドロゥーゲ氏が回答して下さいました。なるほど、大陸間でハッカーうしの交流があったとはいえ、地域密着が主流という点では日本に近い状況だったようですね。

とはいえ、パソコン通信の対抗メディアとしてヴィデオテクスがある程度の存在感を持っていた、というのはやはり大きな違いだと思います。ヴィデオテクスの隆盛については私も一度調べたことがあるので、いずれ何かの形にまとめたいとは思っていますが、どちらかといえば失敗例として挙げられることの多いプレステルでさえも、日本のキャプテンに比べればよほど認知されていたのです。

で、とくに興味深いのはスウェーデンの事情に焦点を当てた「その2」のほうです。軍事用ホストプログラムがそのまま民間パソコン通信に転用された経緯とか、コマンド入力の徹底した最適化とか、それに伴なうコマンド対メニュー戦争とか。いくら使いやすいとはいっても、メニューを排したホストにそこまで人気があったというのは、ちょっと衝撃でした。