Classic Gameing Expo 2004 講演録音

先月京都でヴィデオゲーム史の重要人物たちが集ったDIEC2005というシンポジウムが開催されました。私は残念ながら足を運ぶことができなかったのですが、わざわざノラン・ブッシュネル氏を招待していながら史学的な収穫はあまりなかったという話で……何をやっているのかなあ。氏がそのあたりを好んで語る人物ではないことを承知のうえで書きますが、日本のアカデミズムはそろそろヴィデオゲーム史学の不在という問題を深刻に受け止めたほうがいいのじゃないですか。これは非常に大きなチャンスロスです。Odysseyさんがもうじき素敵なフォローインタビューを公開してくださるようなので、そちらに期待しましょう。

対照的に、毎年収穫盛りだくさんなのがClassic Gaming Expoです。とくに2004年の講演者陣は驚くばかりの豪華な顔ぶれだったのですが、その10時間を超える全録音がMP3形式でダウンロード可能となっています。有名どころではスティーヴ・ウォズニアック氏、アル・アルコン氏 (「ポン」開発者)、スティーヴ・メイヤー氏 (アタリVCSデザイン) といった名前が見られますが、ほかにもジェリー・ローソン氏 (フェアチャイルド・チャンネルF立案)、マイク・ラウンズ氏 (元エンテックス) など無名の人物にもスポットを当てているのが頼もしいところ。アタリ、アクティヴィジョン、イマジック、マテルの元プログラマたちも数十名が集まっています。