2004 MiniGame Compo 開幕

今年もミニゲームコンポの季節がやってきました。これは現役のアマチュア8-bitプログラマたちが、機種と国境を超えてゲーム開発のスキルとアイデアを競いあうコンテストで、ステフェン・ジャド氏主催のもと、2001年よりインターネット上で毎年開催されています。

昨年はアップルIIからファミコンまで、1980年代を賑わせたあらゆる機種から63作品がエントリし (こちらの "download the votepack" からまとめて入手できます)、わずか4キロバイトながら多くの要素を詰め込んだコモドール64RPG「Minima Reloaded」が優勝を果たしました。個人的には、VIC-20用のRogueライクゲーム「Whack」に驚かされたものです。

日本人に馴染みのある機種は、まだファミコンMSXくらいしか参戦していないのが現状ですが、こういうマイコンBASICマガジン的センスを問われる領域は、むしろ日本人が得意とするところのはず…ということで、以下に参加規約を翻訳してみました。

  1. このコンペティションは、コモドール64、シンクレア・スペクトラム、アムストラッドCPCなどのような、1980年代の「古典的」8-bitコンピュータ用ゲームのために開催されます。ただし「スポンサ」がついていない機種の参加は認められません。「スポンサ」は応募されたプログラムが規約や規定サイズに適合するかを審査したり、エミュレータで動作チェックを行ったりする係で、現在はCommodore 64/128/VIC-20, Plus/4, PET, Vectrex, Spectrum/128/ZX81, CPC, VZ/Laser, NES, Colecovision, Oricについています。ある機種の代表をやってみたい (もしくはボランティアをやりたい) というかたがいらっしゃいましたらご一報ください。善処します。(訳注: 英語の苦手なかたは訳者まで)
  2. 今年も二部門を用意します。1K部門と4K部門です。昨年と同様、実行ファイル (ヘッダ、ローダ、BASICスタブ、データファイルを含む) のサイズは最大1024または4096バイトまでとします。ゲームは自動的にスタートするか、またはBASICプロンプトからRUNで起動するようにしてください。
  3. 「清潔感保持」ルール: ポルノや猥雑な要素などは、安易なゲームの投げ売り状態を招くことになります。ようするに『「カスターズ・リベンジ」(訳注: かつてアメリカで物議を醸したAtari 2600用ポルノゲーム) の改変版みたいなものを応募しないでください』というルールです。
  4. 応募締切は2004年8月29日です。
  5. 投票およびファイル提出:

    • 投票/提出するためには個人情報を登録する必要があります。この個人情報はBBSで使うものとは別になっており、コンテスト専用です。
    • 投票シートはいつでも編集することができます。コンテスト終了時に、投票内容が正しいかどうか確認したのち、投票をお願いすることになります。なおすべてのゲームに投票する必要はありません。
    • ゲームは上記個人情報のアカウントを用いて提出します。エントリ作品はエミュレータで動作する一般的なフォーマットで、WEBページのガイダンスに従って提出してください。なおゲームのスクリーンショットやWEBページ用解説の内容には、自己で責任を負うものとします。
    • WEBページを使用できないかたは、emailでご連絡ください。善処します。

  6. 応募作品は、他のソフトウェアや外部機器がなくても動作するものに限ります (ただし使用できるなら使用して構いません)。もっとも、常識の範囲内で―――ジョイスティックやディスクドライブは当然問題ありません。
  7. 参加者ひとりあたりの応募作品数は制限しません。新しい作品のエントリがあれば、MiniGameホームページを定期的に更新します。また作者は応募締切まで、自分の作品を更新・削除するよう自由に要請できます。
  8. 全メモリエリア、サウンドチップ、ROMルーチン、圧縮機能 (コード内に解凍機能を持たせる) など、応募作品はコンピュータの全機能を使用して構いません。