かんたんにできるZXスペクトラムのエミュレーション

スペクトラムのゲームをプレイするもっとも手軽な手段は、ZX32エミュレータ (Windows) を使用することです。私が作成した日本語化パッチをここに置いておきます。たいていのゲームはこのソフトを起動してZIPファイルをドラッグ&ドロップするだけで動作するの…

ZX Spectrumの版権タイトル一覧

配布許可の下りているZXスペクトラム市販ソフトの管理団体・ワールド・オブ・スペクトラムが、興味深い資料を公開しました。アーケード移植、出版関係、アニメ関係、コミック関係、映画関係、テレビ番組関係、音楽関係、ブランド関係、人物関係、スポーツイ…

UKで新レトロゲーム誌創刊へ

長年にわたって『Micro Mart』誌で「Retro Mart」を執筆し、『Retro Gamer』誌の編集にも関与していた、UKレトロ出版界の顔役ともいえるショーン・ベビントン氏が、今年11月に新たなレトロゲーム専門誌を創刊するべく準備を進めているとのことです。『Retro …

活力健美

中国の代代星 (TIME TOP) が、昨年の健身舞台に続いて、また新型の跳舞毯をアナウンスしています。今度の製品は携帯型「ダンスダンスレヴォリューション」ともいうべき新境地―――もしくは「ゲームロボット九」への逆行。つまり、8方向にランプを配置した本体…

『Retro Gamer』廃刊か

今月頭に隔月刊化の話が出たばかりの『Retro Gamer』誌ですが、出版元のライヴパブリッシング社が深刻な経営危機にあることが発覚し、急転直下で廃刊に追い込まれようとしています。同社は今日明日じゅうにも営業停止する見込みで、『Retro Gamer』編集スタ…

Commodore 128 生誕20周年記念映像 公開

今年はアミーガだけでなく、コモドール128もまたひっそりと20歳の誕生日を迎えています。コモドール128というのは、6502系とZ80の両方を搭載したツインCPU仕様のコモドール64上位互換機です。標準でCP/Mが付属しており、これによってコモドール64の入り込め…

Homebrew Computer Club ニュースレター集 オンライン公開

パーソナルコンピュータの起源というのは定義次第でいろいろ変わってくるものですが、ユーザー文化の出発点はどこかということになれば、ホームブルー・コンピュータ・クラブ (HCC) をおいて他にないでしょう。それはパーソナルコンピュータに魅せられた人々…

なぜAVSは評価されなかったのか

AVSが市場の興味を惹かなかったのは、アメリカでは「アタリショック」の傷跡が生々しかったためだというのが通説です。しかしこれはもともと任天堂アメリカの言い分であって、実際のところは商品コンセプトにも明らかに欠陥があったといわざるを得ません。AV…

NESはかつてAVSだった (FORT90)

今年5月にニューヨークでオープンした任天堂直営店・ニンテンドー・ワールドには、ちょっとした博物館スペースがあり、過去の任天堂を彩ったさまざまな製品たちが展示されているそうです。歴代のゲーム機はもちろん、花札や各種ゲーム&ウォッチまでもずらり…

Play TV Legends Outrun 2019 / Play TV Legends Menacer 発売中

ここのところプラグ&プレイ機方面はアタリ以外ずいぶん大人しいな―――と思っていたら、いつの間にかラディカゲームズから新作が登場していました。ともにワンチップメガドライブをベースにした製品で、ひとつはハンドル型コントローラをフィーチャした「プレ…

元最高齢ヴィデオゲームチャンプ、タイトル奪還に燃える

1984年、58歳にして「Q*バート」の世界チャンピオンに輝いたドリス・セルフという女性が、79歳になる今年、再びチャンピオンの座に挑戦するそうです。セルフ女史のツイン・ギャラクシーズ公認記録は1,112,300点。この記録そのものは翌年には抜かれてしまった…

北、80年代初めにマイクロコンピューターを開発

北朝鮮の初期コンピュータ開発事情に触れた珍しい文章ということで、やや古い記事ではありますが、ご紹介させていただきます。一読するとどうも「マイクロコンピュータ」という言葉の用い方に違和感を感じますが、元記事は「초 미니컴퓨터」(超ミニコンピュ…

ハドソン初期ファミコン作品一覧 (1984-1985)

タイトル 発売日 オリジナル機種 オリジナル発売年 オリジナル開発元 ナッツ&ミルク 1984/07/28 FM-7 1983 ハドソン ロードランナー 1984/07/31 Apple II 1983 ブローダーバンド バンゲリングベイ 1985/02/22 Commodore 64 1984 ブローダーバンド (「レイド…

Stop The Express

ZXスペクトラムのゲームについてあれこれ調べていたら、ハドソンがこの機種にもいくつか作品を残していたことに気が付きました。国内のゲームメーカーでスペクトラムに直接関わっていた会社は存在しないと思っていたので、それだけでも驚きなのですが、その…

アミーガ生誕20周年

日本ではファンの間でももうひとつ盛り上がっていない感じですが、欧米ではアミーガ生誕20周年を祝う声があちらこちらで聞こえます。各種のアミーガ関連イベントも例年になく盛況なようですね。イッギ・ドロゥーゲ氏のAmiGBG 2005現地レポートと写真から、そ…

『Retro Gamer』が隔月刊化へ

季刊のはずがいきなり隔月刊化し、あっという間に月刊となってしまった『Retro Gamer』誌ですが、今月より隔月刊ペースに戻るそうです。ここのところゲームギア特集とかMSX特集とかアタリ7800特集とか、イギリス人向けとしてはやや苦しい方面に走っていたよ…

Atari Flashback 2 Hacking

先日ついにアタリ・フラッシュバック2.0が発売されました。僅かながら初期不良を抱えた製品があるようですが、全体的な再現精度は上々とのこと。で、さっそく件のカートリッジスロット加工方法が紹介されています。本体にコネクタ内蔵という話でしたが、正確…

「ブロックアウト」誕生の経緯

「ブロックアウト」といえば、テクノスジャパンとしては異色の3D「テトリス」としてご記憶のかたも多いと思います。これはカリフォルニア・ドリームズという海外メーカーによる作品の移植なわけですが、名前からしてアメリカの会社に違いないと思い込んでい…

All About 光速船 開設

光速船/ヴェクトレクスについて詳細かつ丁寧にまとめた日本語サイトを、okaz氏がオープンされました。豊富な写真によるゲームソフト紹介や、各国版の特徴解説まで、見所たっぷりの内容です。日本でもヴィンテージ層には特に人気の高いゲーム機ですが、ここま…

東欧のICLとElliot

ところでこれら東欧のコンピュータ黎明期に、ICLやElliotといったイギリスの代表的メーカーが頻繁に顔を出すのには驚きました。没落しゆくイギリスのコンピュータ産業は、こんなところに販路を拡げていたのですね。こういった東欧への売り込みが、冷戦下でど…

ハンガリーのコンピュータ開発史

ハンガリーのコンピュータ開発史#1 ハンガリーのコンピュータ開発史#2 ハンガリーのコンピュータ開発史#3 もっとも普及したのは廉価なコモドールplus/4でしょうが、ホビーユーザにとっての憧れの的は、なんといってもコモドール64でした。ハンガリーには1983…

チェコスロバキアのコンピュータ開発史

チェコスロバキアのコンピュータ開発史 #1 チェコスロバキアのコンピュータ開発史 #2 チェコスロバキアのコンピュータ開発史 #3 チェコスロバキアはどういうわけか西側の純正チップが比較的手に入りやすい環境だったらしく、たとえば筆頭人気のスペクトラム…

東ドイツのコンピュータ開発史

東ドイツのコンピュータ開発史#1 東ドイツのコンピュータ開発史#2 東ドイツのコンピュータ開発史#3 東独はヴィデオゲームを国家レベルで推奨していた珍しい国で、早いところでは1980年に「ポン」型ゲームがユースセンターに設置されたりしていました。社会主…

ポーランドのコンピュータ開発史

ポーランドのコンピュータ開発史:初期 ポーランドのコンピュータ開発史:逆二進数コンピュータ ポーランドのコンピュータ開発史:その後 ポーランドの8-bit時代はおおまかにシンクレア時代、アタリ時代、コモドール時代に区別できます。文中のElwro-800 Jr…

航天機構の東欧コンピュータ史

お知らせするのが遅れましたが、水城徹氏の東欧コンピュータ史シリーズ、ハンガリー編をもって一応ひと区切りとのことです。個人的にはブルガリア編などを所望したいところですが、またの楽しみにさせていただくとして、まずはなによりお疲れさまでした。以…

Odysseyの意外なルーツ

ラルフ・ベア氏をはじめとするオデッセイの開発陣は、アンペックス出身者たちで構成されていたアタリの面々とは実に対照的で、誰もヴィデオ技術や半導体技術について特別な知識を有してはいませんでした。もちろんベア氏はテレビジョンやレーダー用アナログ…

Pyramid System

当時アンペックスは、趣味の研究開発に寛容なハイテク企業として、若手エンジニアたちの人気を集めていました。1970年頃には数千人規模の研究員を抱えていたといいますが、そのなかにはブッシュネル氏らだけでなく、やがてパーソナルコンピュータ時代の革命…

Ampexの子供たち

これまでにも何度か述べてきたことですが、アタリ設立者のノラン・ブッシュネル氏とテッド・ダブネイ氏は、もともとアンペックスというヴィデオ機器メーカの研究員でした。そしてまた、アタリ初期に重要な貢献をしたエンジニアたちの大半も、何らかの形でア…

The Spectacular Rise and Fall of Commodore 近日出版

コモドールの歴史を綴った書籍は不思議なくらい数少なく、アミーガ発売前夜にマイケル・トムチュク氏が記した『The Home Computer Wars』がほとんど唯一のものだったりします。一時とはいえホームコンピュータ市場を制したこの会社が、史学的にさほど重視さ…

テレビゲームがビデオゲームとも呼ばれるのはなぜ?

―――というご質問を掲示板にていただきました。いわれてみると、ふたつの呼称が並立するようになった歴史的経緯は、まだ筋道立てて説明されたことがないようですね。これは結論からいうと、テレビ/ビデオゲーム機産業の創始者となったふたりの人物、つまりラ…