2005-01-01から1年間の記事一覧

北、80年代初めにマイクロコンピューターを開発

北朝鮮の初期コンピュータ開発事情に触れた珍しい文章ということで、やや古い記事ではありますが、ご紹介させていただきます。一読するとどうも「マイクロコンピュータ」という言葉の用い方に違和感を感じますが、元記事は「초 미니컴퓨터」(超ミニコンピュ…

ハドソン初期ファミコン作品一覧 (1984-1985)

タイトル 発売日 オリジナル機種 オリジナル発売年 オリジナル開発元 ナッツ&ミルク 1984/07/28 FM-7 1983 ハドソン ロードランナー 1984/07/31 Apple II 1983 ブローダーバンド バンゲリングベイ 1985/02/22 Commodore 64 1984 ブローダーバンド (「レイド…

Stop The Express

ZXスペクトラムのゲームについてあれこれ調べていたら、ハドソンがこの機種にもいくつか作品を残していたことに気が付きました。国内のゲームメーカーでスペクトラムに直接関わっていた会社は存在しないと思っていたので、それだけでも驚きなのですが、その…

アミーガ生誕20周年

日本ではファンの間でももうひとつ盛り上がっていない感じですが、欧米ではアミーガ生誕20周年を祝う声があちらこちらで聞こえます。各種のアミーガ関連イベントも例年になく盛況なようですね。イッギ・ドロゥーゲ氏のAmiGBG 2005現地レポートと写真から、そ…

『Retro Gamer』が隔月刊化へ

季刊のはずがいきなり隔月刊化し、あっという間に月刊となってしまった『Retro Gamer』誌ですが、今月より隔月刊ペースに戻るそうです。ここのところゲームギア特集とかMSX特集とかアタリ7800特集とか、イギリス人向けとしてはやや苦しい方面に走っていたよ…

Atari Flashback 2 Hacking

先日ついにアタリ・フラッシュバック2.0が発売されました。僅かながら初期不良を抱えた製品があるようですが、全体的な再現精度は上々とのこと。で、さっそく件のカートリッジスロット加工方法が紹介されています。本体にコネクタ内蔵という話でしたが、正確…

「ブロックアウト」誕生の経緯

「ブロックアウト」といえば、テクノスジャパンとしては異色の3D「テトリス」としてご記憶のかたも多いと思います。これはカリフォルニア・ドリームズという海外メーカーによる作品の移植なわけですが、名前からしてアメリカの会社に違いないと思い込んでい…

All About 光速船 開設

光速船/ヴェクトレクスについて詳細かつ丁寧にまとめた日本語サイトを、okaz氏がオープンされました。豊富な写真によるゲームソフト紹介や、各国版の特徴解説まで、見所たっぷりの内容です。日本でもヴィンテージ層には特に人気の高いゲーム機ですが、ここま…

東欧のICLとElliot

ところでこれら東欧のコンピュータ黎明期に、ICLやElliotといったイギリスの代表的メーカーが頻繁に顔を出すのには驚きました。没落しゆくイギリスのコンピュータ産業は、こんなところに販路を拡げていたのですね。こういった東欧への売り込みが、冷戦下でど…

ハンガリーのコンピュータ開発史

ハンガリーのコンピュータ開発史#1 ハンガリーのコンピュータ開発史#2 ハンガリーのコンピュータ開発史#3 もっとも普及したのは廉価なコモドールplus/4でしょうが、ホビーユーザにとっての憧れの的は、なんといってもコモドール64でした。ハンガリーには1983…

チェコスロバキアのコンピュータ開発史

チェコスロバキアのコンピュータ開発史 #1 チェコスロバキアのコンピュータ開発史 #2 チェコスロバキアのコンピュータ開発史 #3 チェコスロバキアはどういうわけか西側の純正チップが比較的手に入りやすい環境だったらしく、たとえば筆頭人気のスペクトラム…

東ドイツのコンピュータ開発史

東ドイツのコンピュータ開発史#1 東ドイツのコンピュータ開発史#2 東ドイツのコンピュータ開発史#3 東独はヴィデオゲームを国家レベルで推奨していた珍しい国で、早いところでは1980年に「ポン」型ゲームがユースセンターに設置されたりしていました。社会主…

ポーランドのコンピュータ開発史

ポーランドのコンピュータ開発史:初期 ポーランドのコンピュータ開発史:逆二進数コンピュータ ポーランドのコンピュータ開発史:その後 ポーランドの8-bit時代はおおまかにシンクレア時代、アタリ時代、コモドール時代に区別できます。文中のElwro-800 Jr…

航天機構の東欧コンピュータ史

お知らせするのが遅れましたが、水城徹氏の東欧コンピュータ史シリーズ、ハンガリー編をもって一応ひと区切りとのことです。個人的にはブルガリア編などを所望したいところですが、またの楽しみにさせていただくとして、まずはなによりお疲れさまでした。以…

Odysseyの意外なルーツ

ラルフ・ベア氏をはじめとするオデッセイの開発陣は、アンペックス出身者たちで構成されていたアタリの面々とは実に対照的で、誰もヴィデオ技術や半導体技術について特別な知識を有してはいませんでした。もちろんベア氏はテレビジョンやレーダー用アナログ…

Pyramid System

当時アンペックスは、趣味の研究開発に寛容なハイテク企業として、若手エンジニアたちの人気を集めていました。1970年頃には数千人規模の研究員を抱えていたといいますが、そのなかにはブッシュネル氏らだけでなく、やがてパーソナルコンピュータ時代の革命…

Ampexの子供たち

これまでにも何度か述べてきたことですが、アタリ設立者のノラン・ブッシュネル氏とテッド・ダブネイ氏は、もともとアンペックスというヴィデオ機器メーカの研究員でした。そしてまた、アタリ初期に重要な貢献をしたエンジニアたちの大半も、何らかの形でア…

The Spectacular Rise and Fall of Commodore 近日出版

コモドールの歴史を綴った書籍は不思議なくらい数少なく、アミーガ発売前夜にマイケル・トムチュク氏が記した『The Home Computer Wars』がほとんど唯一のものだったりします。一時とはいえホームコンピュータ市場を制したこの会社が、史学的にさほど重視さ…

テレビゲームがビデオゲームとも呼ばれるのはなぜ?

―――というご質問を掲示板にていただきました。いわれてみると、ふたつの呼称が並立するようになった歴史的経緯は、まだ筋道立てて説明されたことがないようですね。これは結論からいうと、テレビ/ビデオゲーム機産業の創始者となったふたりの人物、つまりラ…

キラータイトルの普及率

一般にキラータイトルと呼ばれるようなゲームソフトは、その対象機種においてどの程度の普及率を示すものなのでしょうか。そういうことが少し気になったので、国内限定でざっと集計してみました。 タイトル 機種 出荷本数 (万本) 普及率 備考 ギャラクシアン…

ヨーロッパBBS文化 その1/その2

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ヨーロッパのBBS文化はどのようなものだったのか、という問いにイッギ・ドロゥーゲ氏が回答して下さいました。なるほど、大陸間でハッカーどうしの交流があったとはいえ、地域密着が主流という点では日本に近い状況だったようですね。とはいえ、パソコン通信…

FPGApple

FPGAによる新しいアップルIIクローンが登場しました。開発者のアレックス・フレッド氏は、かつてアップルII全盛期に実機を所有することなく互換機を自作したという強者で、スクリーンショットを見た感じでは、以前お伝えしたAppleSauceを遥かに凌ぐ再現精度…

『Nibble』CD-ROM版 販売スタート

1980年創刊のアップルII専門誌『Nibble』が、編集長マイク・ハーヴィ氏自らの手で、デジタル版として復刻スタートしました。プログラミング関連の記事に重点を置いた構成で親しまれた『Nibble』は、アップルII関係では最長寿の雑誌であり、1980年から1992年…

レトロなPCやゲームと新聞記事

先月から今月にかけて、なぜか大手新聞に相次いでレトロPC/ゲーム関連の記事が登場しています。・「低性能 逆手にとったMSX 」 (産経新聞, 5/21朝刊) ・「あの商品は今・MSXマシン」 (日経産業新聞, 5/27金曜版) ・「ゲームとつきあう(5)レトロ作品に…

[16:18] 2件追加

草の根BBS文書あれこれ

net

BBS時代のテキスト喪失を惜しむようなことばかり綴っておきながら、じつのところ私自身は当時のログをほとんど手元に残していなかったりします。とはいえ、かろうじて保存してあるわずかな記録にさえ、多少は興味深いものが見られるので、不特定多数に読まれ…

国内のBBSアーカイヴス

net

昨日のトピックで述べたように、パソコン通信時代の文書資産を救済しようという本格的な動きは、いまのところ日本にはありません。しかしある程度のリスクを背負いながらも、往時のログを個人的に公開している人は、わずかながら存在しています。インターネ…

FREAX

スコット氏の労作も、さすがにヨーロッパのデモシーンまでは守備範囲外だったようですが、間もなくデモシーン関連でも興味深い歴史書が出版されるので、ついでにご紹介。こちらはハンガリーのデモシーンアーティストにしてジャーナリストでもあるタマーシュ…

The BBS Documentaly DVD 発売

ジェイソン・スコット氏は、TEXTFILES.COMの運営と並行して、米パソコン通信の25年にわたる歴史の追跡と整理を進めていました。BBSの歴史というと、どうしても商業BBSの話に偏りがちで、草の根BBSまで含めて全体像を集大成しようという試みは長い間存在しな…

TEXTFILES.COMのある風景

net

1980年代から1990年代にかけての8-bit/16-bit文化は、パソコン通信の草の根BBSと切っても切り離せない関係にあったわけですが、そこに蓄積されていた文書資産は、インターネット時代の到来とともにいずこともなく消え去ってしまいました。おそらく大半は今日…